絶対間違えない!GoogleAnalyticsの設定・手順 まとめ
絶対に間違いがあってはならないGAの設定。受信してることを確認すればそれで良いのか?いやいや。出力される数字が全て正しいと思ってはいけません。設定ミスにより誤った数字を取り続けるなんて怖いこともありえます。絶対に間違えない為に、設定・手順をまとめました。(携帯版は含みません)
※以下に記載する方法で万全を期していると思いますが、見落としや気づかぬ仕様変更があるかもしれません。記載内容についての保証はできませんが、何卒ご了承ください。
【はじめに】GAを使うことに不都合が無いか事前に確認する。
使い始めた後に「Google AnalyticsはNG」となると、設定の労力のみならず、それまでの取得データを使用できず単純な損失になります。設定に取り掛かる前に、次の点を念入りにチェックしてください。
・全てのデータをGoogleが所有・運用することになるが、それで良いのか?
・GAのバージョンや設定変更に関与できないが、それで良いのか?
・クッキーを使用するため、ユーザーのアクセス情報を第3者(Google)に握られるが、
企業のプライバシーポリシーに違反しないか?
・その他、GAの利用規約に従えない項目は無いか?
http://www.google.com/intl/ja/analytics/tos.html
また、ASPを利用するECサイトの場合、ショッピングカートに使用するタグが特殊なものになるため、GAの実装が可能か?ASPの提供会社に事前に確認することをオススメします(実装できなければダメということではないです)。GAでのECのトラッキングについて、詳細は下記URLを参照してください。
http://code.google.com/intl/ja/apis/analytics/docs/tracking/gaTrackingEcommerce.html
【手順1】GAのアカウントを作成し、タグを用意する。
(1)Googleのアカウントを作成する。
最初にGoogleのアカウントが必要なので用意しておく。Googleアカウントの作成には、次の情報が必要です。
・メールアドレス
・パスワード
・携帯電話番号
・携帯キャリアの連絡
全ての入力が済むと携帯電話に電話が入り、音声ガイダンスでコード番号が通知されます。コード番号を画面に入力し完了ボタンを押すと、登録したメールアドレスに本登録のURLが送付されてくるので、そのURLをブラウザで表示して完了。
なお、この本登録用のURLは、Googleアカウントの登録メールアドレスやパスワードを忘れた際に必要になるため、大切に保管を。また、外部協力会社としてクライアントのGoogleアカウントを設定する場合は、Googleの様々なサービスとの連携を見据えて、info@***(もしくはWEBマスターの名義)にするのがベストです。
(2)Google Analyticsのアカウントを作成する。
Googleアカウントでログイン後、Google Analyticsにアクセスし、申し込みボタンをクリック。
https://www.google.com/analytics/provision/
全般情報として、以下の内容を入力する。
・サイトURL
・アカウント名(任意の名称)
・タイムゾーンの国や地域(プルダウン)
・タイムゾーン(プルダウン)
連絡先情報を入力する。
・氏名(誰の名前にするか事前に決めておく)
・国や地域
※GoogleAnalyticsのアカウントはAdwardsと連携する場合、1対1対応になります(要はAdwardsを開始した際のアカウントでしかGAと連携できない)。そのため、そのサイトを代表する立場の方のアカウントか、中立的なinfo@****が相応しい。(矛盾しますが、公開後にGAの管理者は変更できますので、時間が無い、担当者が決められない場合は、一時的な措置でも大丈夫です)
利用規約の同意とデータの共有設定を選択する。
・GAの利用規約への同意
・Googleの関連サービスとの連携やベンチマークに関する設定
(よほどの理由が無ければ、両方ともONに)
トラッキングするサイトのドメインタイプを選択する。
・ドメインのタイプを選択
−単一のトップレベルドメイン(www.example.com)
−複数のサブドメインがある単一のドメイン(www.ex.com, shop.ex.com, news.ex.com)
−複数のトップレベルドメイン(www.ex1.com, www.ex2.com, www.ex3.com)
※ドメインタイプによってのみ、コードが異なる点に注意!
※コードは後からは変えられないため、サイトの将来性までを見越す。
上記の設定でタグが出来上がりますので。テキストファイルにコピーして保存する。
なお、ECサイトの場合は、価格や商品情報、数量などを動的にひきつぐため、ショッピングカートに貼るタグが一般的なものと異なります。ECサイトでのトラッキングについての詳細は下記URLを参照。
http://code.google.com/intl/ja/apis/analytics/docs/tracking/gaTrackingEcommerce.html
【手順2】プロファイルの環境を整えてから、タグを実装する。
いきなりタグを貼り付けて計測を開始してしまうと、検証時に正確な把握が難しくなってしまいます(GAのビーコンはブラウザを通せば、ローカルも計測します)。フィルターをかけたプロファイル(検証用・本番用)を用意した上で、タグを実装してください。
(1)まずは、検証用プロファイルを新規作成する。
アカウント画面から「新しいプロファイルを追加」をクリック。「既存のドメインのプロファイルを追加」を選び、名称に「検証用」と分かるように入力し保存する。
(2)検証環境用のフィルタを作成し、検証用プロファイルに適用する。
検証環境用のフィルタは、本番ドメインからの計測をブロックするもの(本番ホストの除外)です。フィルタマネジャーから「+フィルタを追加」をクリックし以下を入力。
フィルタ名 : 本番ホストの除外
フィルタ種類 : カスタム、除外を選択
フィルタフィールド: ホスト名
フィルタパターン : 本番ドメインを正規表現で入力(正規表現は検索を)
大文字と小文字の区別 : いいえ
(3)本番環境用のフィルタを作成し、本番用プロファイルに適用する。
本番環境用のフィルタは、自社や主要関係者からのIPアドレスを除外するフィルタと、検証環境への計測を除外するフィルタになります。
まずは自社や主要関係者のIPアドレスの除外。フィルタマネジャーから「+フィルタを追加」をクリックし以下を入力。
フィルタ名 : IPアドレスの一致
フィルタ種類 : カスタム、除外を選択
フィルタフィールド: ユーザーのIPアドレス
フィルタパターン : IPアドレスを正規表現で入力※
大文字と小文字の区別 : いいえ
※IPアドレスの正規表現はGAの生成ツールが使用できます(フィルタのページからリンクします)
例えば、63.212.171.1〜63.212.171.10の正規表現は ^63\.212\.171\.([1-9]|10)$
※除外するIPアドレスの分だけ、フィルタを作成します。
次に、検証環境への計測を除外。フィルタマネジャーから「+フィルタを追加」をクリックし以下を入力。
フィルタ名 : 検証用ホストの除外
フィルタ種類 : カスタム、除外を選択
フィルタフィールド: ホスト名
フィルタパターン : 検証用ドメインを正規表現で入力(正規表現は検索を)
大文字と小文字の区別 : いいえ
【手順3】タグを実装し、テスト環境へアップロード。
(1)タグを実装する際の留意点は以下。
・タグはの直前に貼る(モバイルは除く)
・複数のトップレベルドメインをまたいだセッションを計測する場合、
ドメイン間のすべてのリンクやフォームで特定のメソッドを呼び出す。
(aタグにJSを記述する)
http://www.google.com/support/analytics/bin/answer.py?hl=ja&answer=175538
(2)検証用環境へアップロード。全てのページにアクセスし24時間放置。必要な値を取得しているか検証する。
チェック内容は以下の数値。
・ページビューやセッション数(全ページが反映されているか)
※複数ドメインの設定は検証できない場合が多いため、本番時の確認とする。
【手順4】本番公開し検証する。
チェック内容は以下の数値。
・ページビューやセッション数(全ページが反映されているか)
・ネットワーク>ホスト(検証環境が含まれていないか)
・複数ドメインの設定(例えば閲覧開始ページに別ドメインのリンク先ページが含まれないか)
なお、アクセスを除外する方法は、フィルタでIPアドレスを除外する場合のみならず、クッキーを用いた方法も紹介されています。特定の人のみのアクセスを除外する場合(社内からのアクセスは含めて把握したい場合)に有効です。
http://www.google.com/support/analytics/bin/answer.py?hl=ja&answer=55481
以上です。
また気づくことがあれば、こちらのページに上書き修正をしていきます。